この長城は結構標高の高い山の稜線に沿って造られています。 ほとんど修復の手は入っておりません。

中国で見聞きしたり、実際に体験した事をブログにしています。

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一番右の写真中央に写っているのが物音の正体である男(農民)です。 ヤギも写っていますが見えますでしょうか?   中は男の手に寄ってヤギが飼育しやすいように改造されてたようです。

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長城の上の通路も草木が生い茂り通行の妨げとなっております。      崩れた長城の瓦礫で足場は悪く、一歩踏み外すと何メートルも下へ滑落します。 落ちたらこんな所まで誰も助けに来てくれないだろうと考えながら登っていました。

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真ん中の写真は一部崩れた長城の中身です。 構造が良く分かると思います。つまり周りは石の切り出しレンガですが中身は大きめの石のガラを付き固めただけの物です。  一番右の写真が筆者ですが本来こんなふざけた服装で登れる場所ではありません。。

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長城はところどころ崩れており、歩行するのがとても困難な場所が多く有りました。 

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登る道が見つからず、少しの間探しましたが諦めて、藪の中に入り登って行きました。 この時に後ろから物音がずっと付いてきました。

長城に行く途中に通った橋の架かる道路です。 この橋は人や車が渡る橋では無く、水道です。 右の山から左の山を抜けて近くの集落まで飲料水や農業用水として運ばれます。

北京から車で2時間近く掛かります。 朝から車で未修復長城を求めうろついておりましたら、突然目の前に現れました。 完全未修復の長城で、明代に建造したままの状態が見れます。 駐車場も登山道も無いため、不安でしたが麓に適当に車を停め、道無き道を登って行きました。 暫く登ると後ろの方からガサガサと音が聞こえ、何者かが後を後をつける気配がします。 獣に襲われるか、山賊にでも殺されるかと思い非常に怖い思いをしました。  逃げるように茂みを搔き分けながらどんどん上に登っていったら突然前が開け、目の前に長城が現れました。 長城への入り口を探していると、さっきの気配の主があらわれました。 それは大きな鎌を手に持った男でもうダメだと戦う覚悟を決めた時にその男が何をしに来たのかと声を発し、私が長城の写真を撮りに来たと話し、カメラを見せるとその男も安心したように鎌を持つ手を下ろしました。     男(農民でした)が手招きをするので後を付いてゆくと網で塞いだ入り口があり、網の扉を開けて男が中へ入って行きました。 私も続いて中へ入ってみるとなんと長城の壁の中でヤギをその男が飼っていました。 世界遺産の長城が単なるヤギ小屋として使われている事実に唖然としました。 その男(農民)は私がヤギを盗りに来たのではないかと、麓から後を付けて来たようでした。  道無き藪の中で後ろから物音を聞くという本当に怖い経験でした。